「できた」の積み重ね
kkspです。
冬休みになりました。
とある児童の話です。
おそらく「自分は○○が苦手」ということがたくさんあるのだと思います。
これまでも実体験として「できなかった」ことがたくさんあったのでしょう。
話の端々からそんなことを感じます。
例えば…上肢にマヒがあり操作性が高くない。
なのに何故だか書くことを勧められる。
どう書いたらいいかはなんとなくわかる。
一人では書けないし書いても読めない字。
個別学習では必ず大人がベタ付き。
そんな児童でしたが。
iPadを学習に取り入れることで状況は激変。
「文字入力だったら一人で大丈夫」
「検索をかければ情報にたどり着ける」
一人で学習を進められるではありませんか。
暗算で一桁+一桁の足し算はだいたいできてましたが、
足し算の筆算をNumbersで行う(一マス一桁のワークシートを用意する)ことで、
ちょっとずつ二桁の足し算もできるようになってきました。
他にも、
観察日記を書いたり、
都道府県調べをしたり、
出かけた感想を書いたり…
まぁ、いろんなことを進んでやるようになり。
それは、「書く」ことだけに留まらず、
自分の身の回りのことや、身体を動かすことなどにも波及。
自信がついたんでしょう。
全体での集会にて
教員「冬休みに楽しみなことはなんですか?」
児童「…えっとー…あのー…宿題をーやることです」
.oO(…おぉ…マジか…
慌てて宿題を追加しましたとさ。
結果、ご家庭でもiPadを購入されたとのこと。
日常的に学校でも使えるように持ち込みの手続きを進めねば…。
「できた」ことは心強いんでしょうね。
プログラミングをやってみよう
kkspです。
年末にやっていた実践の話です。
知的代替教育課程の子どもたちとプログラミング学習をしました。
計10時間で、全て生活単元学習。
前半6時間はHour of Codeで、後半4時間はScratchJrで。
Hour〜は、iPadとパソコンに分かれてやりましたが、
ScratchJrはiPadのAppなので、全員iPadでやりました。
授業全体を通して伝えたかったのは、
「問題解決の為のプログラミング的思考のしかた」
と、
「身の回りにはプログラムで動くモノがたくさん」あり、
それが「人がやっていたことや不便だったことを代わりにやって便利にしている」ということ。
うまく伝えられたかは正直わかりませんが、
後半のScratchJrでは、「面白いのを作って」とだけお題を出したところ、
それぞれの考える「面白い」動きをいろいろと表現していました。
「表現」ということならば、図工・美術の単元でもよかったかもしれません。
いずれにしても、
子どもたちが能動的に活動できていたので、そこはよかったです。
中でも、将来の夢に「プログラマー」と答えている子どもは真剣そのものでした。
将来の進路に役立つ…とは言い切れないところはありますが、
問題解決の為のプロセスを考えるにはよかったかな、とも。
また、解決にあたり、自分で考える・友だちに質問する・教員に質問する…等、それぞれのカラーが出ていました。
心の闇…が垣間見えた瞬間もあったりして。
そんな授業になりました。